ノコンギク 

キク科

撮影 2000.10.10 高津区溝口 6−5−990付近で

解説

 日本の野菊を代表するのがこの花で、日本のいたるところに生えている多年草です。どこででも見られ、量も多く、地下茎をぐんぐん横にのばして繁殖するのだそうです。背の高さは、この場合でも70cmほどもありました。日の良く当たる草原に生えていました。
 よく似た花にヨメナがありますが、ヨメナよりも毛が多く、ひどくざらつくそうです。よく枝分かれしたその先に頭花を付けます。頭花とはトウカと読み、、茎の頂上にたくさんの花が集まって、まるで一つの花のように見える花のことです。たくさんの花びら、すなわち、うす紫色の外側の花(舌状花といい、ゼツジョウカと読みます)びらと、中心の黄色い花(筒状花と書き、トウジョウカと読みます)びらとから成り立っています。この頭花の直径は2.5cmほどで、緑の中のうす紫色がとても釣り合います。
 昔の人は、野紺菊と漢字を書きました。野原の中の紺色の菊という意味なのでしょうか。

   

撮影 2000.10.10 高津区溝口 6−5−990付近で