ノゲシ 別名:ハルノノゲシ

キク科

撮影 2002.4.4 高津区久地 485 付近で

解説

 春に咲くノゲシということで、ハルノノゲシという別名もあります。どこにでも普通に見られる二年草(越年草:エツネンソウともいいます)です。道ばたや荒れ地などどこにでも生えます。この場合は、アパートの庭にたくさん群生していました。背の高さは、170cmもあったほどで、ずいぶんと成長するための環境がよかったのだと思われます。資料には普通1メートル前後とありました。茎は中が空っぽになっていて、葉は、アザミに似たような切れ込みがあります。トゲがあるように見えますが、やわらかくさわっても痛くありません。茎の上の方の葉には柄がなく、茎を抱くようにくっついています(右下の写真参照)。ごらんのように先がとがっています。この花とよく似たオニノノゲシは、ここが丸くなっていて、固くいたいトゲがたくさんあります。
 左下の写真で、タンポポと同じように全部舌状花(ゼツジョウカと読み、一枚一枚が一つの花で、舌に似た形をしているところから舌状花といっています))ばかりです。ですからこの一枚一枚に雌しべと雄しべがあり、きちんと種をつくります。やがて綿帽子のようになり、種を飛ばします。面白い仕組みですね。

   

撮影 2002.4.4 高津区久地 485 付近で