ノウゼンカズラ 

ノウゼンカズラ科

撮影 2000.6.21 高津区溝口 3-19-21 付近で

解説

 中国原産ですが、古くから花の蜜には猛毒があり、目に入ると目がつぶれてしまうといった迷信があったため、一般家庭ではあまり好まれなかったそうです。ですがこの場合は、ご覧のように一般家庭の庭に植えられていました。
 つる性で、茎の途中から気根(キコンと読みます:空気中に伸びた根、湿気を吸い込んだり再び土にもぐって根の働きをするものもあるそうです。)を出して他のものにからみついて、体を支えています。
 葉は、奇数の羽状複葉(ウジョウフクヨウと読み、小葉が集まって一枚の葉になる)で、小葉は5〜11枚ほどで、長さは10〜20cm前後あります。
 花は、下部が筒状になっている合弁で、ごらんのように先の方は五つに割れています。直径が6〜7cmもあるとてもきれいな色をしています。雄しべは4本あり、うち2本が長く、2本は短く、それぞれ役割が違うようです。雌しべの先(柱頭)は二つに割れているのがお分かりでしょうか。

   

撮影 2000.6.21 高津区溝口 3-19-21 付近で