ナシ 別名:アリノミ

バラ科

撮影 2002.3.28 多摩区堰 2−8−123 付近で

解説

 この花も、一年間待ってやっと撮影できました。まだコンピュータに未熟であったため、写真を保存するときに間違えてみな消してしまったのでした。くやしかったです。
 このナシの花は、何という種類のものか不明ですが、品種はたくさんあります。長十郎という名前のナシは、川崎が原産といわれています。そのことについては当センターのホームページに出ています。トップページからデータベース・副読本・60ページとクリックしますと、そこに詳しく書かれていますので、ぜひ、読んでみたください。
 8月の終わり頃になると、府中街道にたくさんのナシを売る店が並びます。今花が咲いて約5ヶ月、立派な果実に熟して、もぎ取りが始まります。左下の写真のように、雄しべは約20本、雌しべは1本ですが、先は(柱頭といい、チュウトウと読みます。雌しべの先の花粉を受けるところです)5本に割れています。写真で緑色に見えるところですが、ここに花粉がつくと、やがて雌しべの下の方(子房:シボウといい、ここがあのナシの果実になります)がふくらみ、甘く熟します。自分の花の雄しべの花粉が雌しべにつくことを自家受粉(ジカジュフンと読みます)といいますが、ナシの場合、自家受粉をしても果実は実らないそうです。そのため虫によって花粉を付けてもらういたいのですが、どうやら虫がまだ少なく、充分に受粉できないのだそうです。そこで、ナシを作る農家の人達は、一つ一つの花に人の手で花粉を付ける作業をするのだそうです。たいへんですね。でも、秋の始め、取れたてのナシは、甘くてみずみずしく、私はとっても大好きな果物です。それにしても花もきれいですね。

   

撮影 2002.3.28 多摩区堰 2−8−123 付近で