ナンテン 

メギ科

撮影 2000.6.15 高津区溝口 6-8-33 付近で

解説

 ナンテンは「難を転ずる」ということを意味するそうで、古くから縁起の良い木とされてきました。常緑の低木で、花も、秋の赤い実(11月に実の写真があります)も日本人には人気があったようです。
 溝口近辺にはあちこちにたくさん見られますが、ちょうど花がきれいな時を撮るというチャンスはなかなかありませんでした。長さが6mmほどの白い花びらが6枚、写真でもよく分かります。雄しべも6本、黄色く見えるのは雄しべの葯(ヤクと読み、花粉を入れる袋です)です。左下の写真で、花びらも散り、雄しべも散ってしまって、ほんの少しふくらみ始めた実が見えますね。
 ここで一つ勉強してください。ナンテンの葉は、3回3出複葉(3カイ3シュツフクヨウ)といわれます。3出複葉が3回あるというわけです。3出複葉とは、小葉が3枚で一枚の葉という意味です。写真に見える一枚一枚の葉は、みな小葉です。この写真ではよく分かりませんが、ナンテンはどこにでもありますから、ぜひ実物で確かめてみてください。

   

撮影 2000.6.15 高津区溝口 6-8-33 付近で