ノゲイヌムギ 

イネ科

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近で

解説

 この花を撮影した場所は、道路ぞいの土手になっていて、この地域のひなん場所になっているようです。ですから草が伸びると、土手全面の除草が行われます。一年間に二回ほど行われているようです。その後に生えてきたのが今写真に見える植物たちなのです。従って花を開く時期はかなり狂っているようにおもわれます。それにもかかわらず、またけなげに花を付け、子孫を残そうと努力しているのですから、なんだか頭が下がる思いがします。
 資料によると、本来このノゲイヌムギは春から初夏にかけて花が開くようです。花が開きかかった時、機械で一度に刈り取られたのかもしれません。おそまきながら今けんめいに花を開いています。小穂(ショウスイと読み、小さな花が5個ほど集まっています)から出ている黄色いものは、雄しべのヤク(葯と書き、花粉を入れる袋です)です。花粉は風で運ばれて、やがて他の花の雌しべにつくのです。うまくいってくれるといいですね。イネの仲間(イネ科)には、花びらはありません。虫たちを呼ぶ必要がないためでしょうか。
 花粉のつきかたなど調べてみるのも面白いと思いますよ。自由研究で、やってみてください。 

   

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近で