ナツメ 

クロウメモドキ科

撮影 2001.7.6 高津区溝口 3−11−58

解説

 ナツメという名前はよく聞いて知っていました。もちろん花ではなく実の方です。花を見たのは初めてですが、最初はなんの花なのか分かりませんでした。ナツメの花ということが分かって急に親しみを覚えました。この実を食べたような気がするからです。
 本当に地味で目立たない花です。この木もまだ若い木のようで3�。ほどですが、本来は10�。にもなるのだそうです。
 葉は、互い違いに生え(互生:ゴセイと読みます)、長さは4cmほどで、葉脈(ヨウミャクと読みます)が3本見えます。葉の付け根から淡黄色のほんとに小さい花(直径5mm内外)が、3〜7個くらいついています。花びら、ガク、雄しべともに5個ですが、花びらは写真ではわかりにくいようです。左下の写真では三角形に見えるのはガク、雄しべと柱頭が二つに割れた雌しべが分かります。秋になるとこの雌しべは緑色から褐色に変わり、2cm前後の実になります。この実は生で食べたり乾燥して食べたり薬用にもするそうで、平安時代の古い昔から人家などで栽培されていたそうです。原産は、ヨーロッパ南部、アジア西南部だそうです。

   

撮影 2001.7.6 高津区溝口 3−11−58