6年生が「つなげよう生田のバトン」という学習で、生田の地域についての学習の発展で、未来へ向かってどう生きていこう、未来へつながる自分を思い描こう・・・という学習を行いました。

 スポーツ、料理、安全を守る仕事、教える仕事、研究をする・・・など、自分たちの興味関心に沿って、身近な方々の話を聞くというものです。「キャリア在り方・生き方」教育の一環でもあります。その中で、先日、研究に興味がある子供たちのために、農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の研究者の方からリモートでお話を伺いました。

 5月に行ったバルーンリリースで、生田小学校の風船が茨城県つくばみらい市の農技研本部の圃場に届き、中央技術センターの方からお返事をいただいていました。今回、6年生の子どもたちから「研究者の仕事を知りたい」という意見が出て、お手紙をくださった農技研本部の方に相談したところ、水稲の研究者の方をご紹介くださって実現したものです。農技研は、水稲や豆・麦などの研究をしている国立の研究機関です。

 授業の前に、何度も本校の6年担任と研究者の方でやりとりをして、ようやく実現しました。

 本物の研究者からの説明に、どの子も興味津々でした。主に、稲の品種改良を研究しているとの話を伺いました。ときには20万回も受粉などの実験を繰り返すこともあること、一つの品種が世にでるまでには10年近くかかることもあること、など、一朝一夕にはいかない厳しい道程であることがわかりました。また、「研究者として大事なことはなんですか?」という質問に、「人とつながること」とおっしゃっていました。ひとつの研究には、色々な分野の多くの人が関わっているので、その人達と一緒に協力して進めることが大切だということでした。企業や大学などとの共同研究もあるということです。品種改良された米の銘柄をいくつか教えていただき、新しい品種がたくさん流通しているということもわかりました。

 

 お忙しい中、スライド等ご準備いただき、貴重なお時間を子どもたちのために費やしていただき、本当にありがとうございました。