ヨモギ 別名:モチグサ、カズザキヨモギ 

キク科

撮影 2000.9.22 高津区久地平瀬川河口付近で

解説

 春先、芽が出たばかりの若いヨモギの葉は、草ダンゴにしたり、餅についたり、草饅頭にしたりと、このヨモギの葉は、人間にたくさん食べられてきました。私は今もこの葉っぱをダンゴにして食べます。とても春先の感じがして美味です。別名餅草(モチグサと読みます)といわれるゆえんです。
 どこにでも生えている多年草です。背の高さは50〜100cmほどで、この場合は、80cmほどありました。地下茎(チカケイと読み、地下に生えている茎です)があり、横に長く伸びて芽を出します。切れ込みの深い葉は、互い違いに付き(互生:ゴセイと読みます)、表は緑色ですが、裏は白っぽく見えます。これはたくさんの白っぽい毛が密生しているためです。
 夏から秋にかけて、茎の頂上の方で枝分かれがさかんになり、たくさんの小さな花を付けます。花の長さは3mmほどで、ヒマワリやコスモスのような舌状花(ゼツジョウカと読み、キクの仲間の周りの舌の形のような花びらです)はありません。筒状花(トウジョウカと読み、ヒマワリでいえば真ん中の黒褐色の花のことです)だけです。左下の写真で、黄色く見えているのは、その筒状花のオシベの葯(ヤクと読み、花粉を入れる袋です)です。  

   

撮影 2000.9.22 高津区久地平瀬川河口付近で