ヤツデ 

ウコギ科

撮影 2000.11.9 高津区溝口 3−12−34 で

解説

 あまり日の当たらない半日陰でも、日向でもよく育ちますが、普段も控えめであまり目立ちません。・・・・・と思っているのは私だけで、この花をルーペでのぞいてみてください。とてもみずみずしい美しい花をつけていす。
 11月のこの時期、そろそろ他のたくさんの花たちもおしまいになって、虫たちも食事を探すのが大変でしょうが、この花にはたくさんの虫が群がっていました。良い香りを放出し、たぶんおいしい蜜をふんだんに出しているのかもしれません。右下の写真の虫さんは、カメラを近づけても食事に夢中でした。ヤツデの花のほのかな香りに誘われて、この寒い日、虫が集まってきたのでしょう。私たちが、無関心でいる間に、花も虫も真剣に生きているのです。驚きですよ。
 日本が原産で、「魔物を追い払う」とか「人を招く」といういわれがあり、縁起の良い木とされ、玄関先などに植えられています。
 花の少ないこの時期に咲くのですから貴重なことは確かですが、花をじっくり見てみると本当にきれいです。花びらは5枚、雄しべは5本です。
 ヤツデという名前は、八手なのでしょうが、葉の切れ込みは必ず奇数で、八つにならないそうです。七つか九つか十一の切れ込みなのだそうです。

   

撮影 2000.11.9 高津区溝口 3−12−34 で