ヤブミョウガ 

ツユクサ科

撮影 2001.9.7 高津区溝口 3−12−34 付近で

解説

 この花は、家と家との間のまったく日の光があたらないようなところに、生えていました。資料で調べてみると林ややぶに生える多年草とあり、それほど光を必要としないのだなあ・・・・・と納得しました。暗いところにあるので、写真は撮りにくく、フラッシュをたいたりしました。でも花は、ご覧の通りとても可愛いのです。とっても素直さを感じます。やぶの中に生えて、ミョウガにそっくりであるというところから、この名前が付けられてのだそうです。背の高さは50〜100cmと資料にはありましたが、この場合は50cmそこそこで、はじめはコヤブミョウガではないかと考えましたが、コヤブミョウガは九州南部に生えるということなのです。全体の大きさは小さいのですが、分布の違いが気になって、この名前にしました。
 下の写真で、白い花びらのようなものに注目してください。このうち丸い形のものがガク片です。3個あります。また丸いが先のとがっているものは花びらです。これも3個あります。雄しべは6個で、一つの株に雄花と雌花があるという花です。しかも雄花では雌しべが小さく、雌花では、雄しべは小さく雌しべの方がかなり長いのだそうです。このような区別のない方が子孫を残すのに便利なような気がするのですが、余計なことでした。

   

撮影 2001.9.7 高津区溝口 3−12−34 付近で