校長より

 引き続き、校長を務めさせていただきます中野理佳と申します。校長として着任4年目となります。

 本校は川崎市内唯一の聾難聴児に対する教育を行う特別支援学校であり、幼稚部から高等部までの各学部と、乳幼児教育相談及び通級指導教室を併設しています。

 校舎は川崎市の中央部にある中原区にあり、南部の川崎区から北部の麻生区までの各区と、一部例外的に横浜市から幼児児童生徒が通学しており、現在の在籍数は44名です。

 幼児児童生徒、一人一人のきこえの状態や教育的ニーズに合わせて、個別の教育支援計画に基づき指導・支援を行っています。また、地域の聴覚支援センターとして、市内市立学校等に通う

聞こえに課題のある児童生徒等に対しても、必要な支援を行う地域支援機能の充実も図っています。

 近年、補聴器の性能の向上や、人工内耳の普及などにより、聴覚を活用できる聾難聴児も増えてきています。しかし、聴覚に障害を持つ子どもたちは、音を集中して聞く必要があるので、

なんとなく耳にして自然と覚える言葉も少なくなります。また、健聴の者と同じように聞こえているわけではなく、ひずんで聞こえたり、聞こえにくい音域があったり、聞こえ方は千差万別です。

さらに、補聴器や人工内耳は騒がしい所にいると非常に聞きづらくなります。ですから、私たちは、「知らない言葉があるかも」「聞き間違ったまま覚えているかも」「全部は聞こえてないかも」

「この環境では聞こえてないかも」など様々なことを考慮しながら、指導を行っています。本校の教育目標の1番目は「豊かな言語力と確かな基礎学力」。ことばの力、日本語の力を育てることが聾学校の最大の使命だと考えています。

 在籍数は44名と小さな学校ですが、一人一人を大切にした丁寧な教育活動と暖かい学校作りに力を入れていくとともに、「子どもの笑顔・先生方のやる気・保護者の安心」があふれる学校となるよう、教職員一同努力を重ねてまいります。

 川崎市立聾学校を今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

学校概要

学校名 川崎市立聾学校
所在地 〒211-0053
神奈川県川崎市中原区上小田中 3-10-5
電話番号 044-766-6500
FAX番号 044-766-5174
創立 昭和26年10月22日
校長 中野 理佳(なかの りか)
幼児児童生徒数数 44人 (令和7年度4月現在)

 

本校が目指す授業

  • ことばを豊かにする授業
    すべての授業で、語彙を増やし、言葉のイメージを豊かにすることを常に意識し、日本語の力を育てる。
  • 進んで学びたくなる授業
    学ぶ意欲を高める工夫、学ぶ意義を感じる工夫をして主体的な学びを促す。
  • 分かりやすい授業
    手話やはっきりとした話で情報を的確に伝え、視覚教材を活用し理解を促す。
  • じっくり考えさせる授業
    ひとりで考え、または友達と学び合うことで、思考力・判断力を養う。

学校経営方針

校章

校章の写真
 川崎の川の字を意味する三本の幹の中に、川崎大師にあやかって、三枚の柏の葉を組み合わせてデザインしました。



 

校歌

詩・曲 川崎市立聾学校

1.緑ゆたかな まなびやに
  ひとみ明るく かがやかし
  愛の心を そだてよう
  光あふれる わが母校

2.ともに伸びゆくまなびやに
  固く手と手を 結び合い
  若い体を きたえよう
  力あふれる わが母校

3.理想もえたつ まなびやに
  あおぐ大空 胸をはり
  生きる力を はぐくもう
  望みあふれる わが母校
  明日にはばたく 明日にはばたく
  川崎市立 川崎市立聾学校

制定 昭和53年6月30日

 

進路

「進路支援室」は生徒たちの“今後の自分の生き方を探り・考える場”と位置づけ、支援しています。