研究主題やめざす子どもの姿にせまるために、5つの視点に沿って具体的な手立てを示しながら、社会との関わりを意識して学習問題を追究・解決する学習の充実を図り、学習過程において「主体的・対話的で深い学び」が実現するよう授業改善に取り組んでいきます。

1.教材化

子どもとのつながりを考 慮し、学ぶ意欲を高めつつ、 学習のねらいを達成することができる社会的事象の教材化を図る。

  • 学習のねらいを大切にしつつ、地域にある素材を生かした教材化を進める。
  • 子どもたちの実態に応じ、追究の意欲を喚起する教材化を進める。
  • 社会の動向に対応した教材化を進める。
  • 人々の営みを具体的に取り上げ、自らのあり方や生き方を考えることのできる教材化を図る。
  • 各種副読本等を活用しながら、学習が進められるような教材化を図る。

2.学習過程

子どもたちの実態に即した、単元や本時のねらいにせまる学習問題を設定し、一人一人がその解決の見通しをもち、社会的な見方・考え方を働かせ、自ら調べ、考えたり、選択・判断したりできるような問題解決的な学習の充実を図る。

  • 子どもの思考の流れを大切にした学習過程を重視する。
  • 子どもたち一人一人が自分と社会的事象とのつながりを意識し、主体的に問題を解決する学習過程を重視する。
  • ねらいにせまる学習問題を子どもとともに設定し、子どもたちが問題を解決していく中で思考力・判断力・表現力等を育むことのできる学習過程を構成する。
  • 地域社会や我が国、世界に生きる人々の営みを大切にし、単元のねらいにせまることができるような学習過程を重視する。

3.学習活動

調べた事実について、自分の考えをまとめ、表現し、多様な言語活動を通じて再構成する中で、社会的事象の特色や意味にせまることができるような学習活動を大切にする。その際、児童の実態やねらいに即した学習活動を設定する。

  • 見学・調査活動を通じて地域の人々の営みや生き方にふれ、調べたことや考えたことを表現する力を育てるような学習活動を設定する。

  • 一人一人の問題意識をもとに共通の土台に立って考えることのできる学習問題を設定する活動を行う。

  • 様々な社会的事実や友だちの考えにふれ、自分の考えと比較・関連・総合しながらそれを再構成し、自分の言葉でまとめ、伝え合うことにより、互いの考えを深めていくような言語活動を取り入れる。

4.指導と評価

子どもの思考の流れを大切にし、すべての活動においてねらいに即した指導を行う。評価資料を明確にして見取り、評価に基づいた指導を行う。

  • ねらいに即して「調べる」「考える」「話し合う」「表現する」などの学び方を指導する。【指導】
  • ねらいに即して、子どもの興味・関心や理解、思考の流れを把握する。【評価】
  • 子どもが、自分の考えの深まりや他者の考えのよさに気付くような評価の工夫をし、子どもの考えのよさを引き出すような評価活動を行う。【評価】
  • 子どもの思考の流れを大切にし、学習過程を変更したり重点化したりする。【指導と評価の一体化】

5.一人一人が生きる社会科学習

子ども一人一人が自分の意見や考えを自由に表現しながら、お互いに高め合う集団 をつくり、一人一人が生きる社会科学習を行う。

  • 一人一人が自分の意見や考えをもち、主体的に学ぶ力を育成する。【個の育成】
  • 一人一人の高まりやよさを認め合い、協働的に学ぶ集団を育成する。【集団の育成】
  • 個と集団の育成を相互に意識し、社会科学習で大切な力を育成する。【個と集団の育成】

 

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