ごあいさつ

川崎市立小学校社会科教育研究会 会長     

   川崎市立中野島小学校 校長 今 広道

中野島小学校校長の今広道です。令和6年度会長を務めさせていただきます。副会長の 12 名を含めた研究会の役員と新しい常任委員を迎えた常任委員会で協力して社会科の研究を盛り上げていきたいと思います。昨年度に続き、会員が参集して5月8日に総会を行うことができました。会員の皆様とお会いすることができてうれしく思います。この頃、よく耳にする「個別最適な学び」と「協働的な学び」というワードがあります。また、「ウェルビーイング」というワードもよく耳にします。中央教育審議会答申では、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げ、自己肯定感や自己実現などの獲得的な要素と、人のつながりや利他性、社会貢献意識などの協調的な要素を調和的・一体的に育み、日本社会に根差した「調和と協調」に基づくウェルビーイングを、教育を通じて向上させていくことが求められていると説明しています。「獲得的な要素」を「子どもの問題解決の学び方の充実」と捉え「協調的な要素」を「『よりよい社会、持続可能な社会』を目指す内容の充実」と捉えれば、社会科がウェルビーイング実現の一翼を担うイメージができるのではないかと思います。これはまさに、私たちの研究会の研究主題である「ともに生きる未来を創造し、より良い社会の在り方を問い続ける社会科学習」にぴったりあてはまるのではないかと思います。最後になりますが、今年度は、昨年度よりさらに会員数が増え 251 名となりました。皆さんのご協力をいただきながら、子どもたちにとって、楽しく、分かりやすい社会科の授業が展開できるように研究活動を進めていきたいと思います。1年間どうぞよろしくお願いいたします。

令和6年5月