常任委員会 部会紹介

本研究会は、市内の約250名の会員をもって構成しています。
その会員の声、要望をもとに、研究会の運営を円滑に進めるために、約80名が常任委員として研究・研修を推進しています。
ここでは、常任委員会の各種部会についてご紹介します。

1.支部活動部会

 南・中・北の3支部に分かれ、情報交換や研修、企画の実施に努めています。

主任・会員研修会 (5・9・2月)

年3回、近隣校同士の交流を深め、情報交換を行い、日々の社会科学習に生かせるようにしています。
授業で扱う地域教材や見学先などのほか、普段の授業の悩みなどを話し合ったりして、研究会活動を各校に広げています。

支部授業研究会

研究主題や視点に基づき、支部で授業研究をしています。
授業提案校を支部内で毎年変え、各校の子どもの実態や地域の特性を生かして授業を展開していただいています。
常任委員が指導案検討、協議への支援・協力をしています。

社会科作品展 (10月)

子どもたちの夏休み自由研究作品や、普段の授業での社会科学習作品などの作品展を、各区会場校で開催しています。
作品搬入・展示・搬出作業、作品の見方にかかわる研修、当日の運営などを進めています。

 

社会科主任で協力して作品を展示し、その後研修会を行います

2.カリキュラム・学年研究部会

 カリキュラム部会では、「川崎が考える社会科学習」について、これまでの取組や指導要領の考え方を軸に理論研究を深め、実践を通して検証しています。
 また、カリキュラム部会の方向性を受け、全常任委員が各学年研究部会に所属し、授業づくりをしています。
 さらに、川崎市教育委員会研究推進校や川崎市教育課程研究会への研究協力を行っています。

学年別授業研究会

学年ごとに設定した研究の重点に基づき、具体的な単元構想や指導案検討をし、「部会提案」として常任委員授業を公開しています。
また、研究協議や事後研究をもとに、年度末に「学年研究報告」をしています。

川崎が考える社会科授業研究会

本研究会では、1984(昭和59)年度より「常任委員授業研究会」の取組を始めました。
2002(平成7)年度、全小社神奈川大会を契機に名称を「川崎が考える社会科授業研究会」に改め、この由緒ある実践研究を脈々と受け継いできました。
カリキュラム部会をベースとした「拡大カリキュラム部会」を設け、指導案検討・授業提案・事後研究を行い、研究成果を報告しています。

3.臨地研修部会

県内外の臨地研修会を開催し、社会的事象に直接触れ、教師の見方や考え方を深めるようにしています。
それぞれの地域の特色ある歴史や産業、行政などの取組を、現地の人々の熱い思いに触れながら研修しています。
※コロナ禍により研修会を開催しなかった年もあります

県内臨地研修会 (夏休み期間中)

神奈川県内で事例地を定め、テーマや学年の学習内容に併せて研修コースを複数に分け、研修先を巡ります。
それぞれのバス内では、部員が車窓の案内をします。
本研修には毎年多くの方々に参加をいただいています。

 

左から三浦方面(魚加工工場)、鎌倉方面(鶴岡八幡宮)

県外(常任委員)臨地研修 (夏休み期間中)

県外の現地研修を通じて社会的事象の見方・考え方を深め、常任委員としての資質を高めることを目的としています。
また、学習資料の収集を通じて、教材開発・学習過程づくりの力量を高めるようにしています。

  
左から群馬県(富岡製糸場)、栃木県(干瓢づくり)、宮城県(カキ養殖)

4.学習資料部会

現場の教員に役立つような情報提供を行うことを心がけ、授業づくり研修会の開催や学習資料の収集・整理を行っています。

授業づくり研修会 (夏休み期間中)

市内各校の教員が日頃から抱える社会科学習の悩みに寄り添い、よりよい授業づくりをめざしてコーナー別に研修します。
県内臨地研修同様、多くの参加をいただいています。
各学年の授業実践の紹介、単元構想の進め方、資料の活用方法など、参加者のニーズに合わせて研修内容を設定しています。

 

5.各種副読本部会

本市には子どもたちの学習資料となる副読本が豊富にあり、それらを活用してよりよい授業を展開できるよう協力しています。

副読本「かわさき」 (編集:川崎市総合教育センター 発行:川崎市教育委員会)

本市3年生より配付され、その後の学年の学習でもずっと活用できる、川崎市版副読本です。
編集・執筆者会議を開催し、内容の手直し、写真・データの差し替え、新たなページ作成に向けた取材などを行い、部分改訂を毎年行っています。
また、作成したページを使った検証授業にも取り組んでいます。

川崎市各部局発行副読本

川崎市各部局と連携して、本研究会の理念や学習指導要領と適応した内容となるよう副読本編集会議に参加しています。
また近年は、副読本のデジタル化も推進し、より一層授業で活用しやすいよう工夫改善しています。

6.実践事例研究部会

川崎市教育委員会から提案された研究テーマ・視点に沿って、小学校教育課程研究(学習指導要領実践事例研究)冊子の発行に向けて執筆を行っています。
各学年の授業実践から具体的な評価場面を抽出して考察し、その評価方法をわかりやすく伝えています。