会長あいさつ
会長あいさつ
川崎市立小学校体育研究会
会 長 田村 光司
令和5年度小学校体育研究会を進めるにあたって
木々も青々としていて風もさわやかになり、新緑が美しい季節となりました。5月総会では、これからの豊かなスポーツライフを実現するための必要条件「する・見る・支える」そして「教える」という全てを兼ね備えた宮本和知さんにご講演いただき、私たちの指導観にも通じる示唆に富んだ内容のお話を伺いました。
「ポジティブな声かけ 最後にいいところを言って話を終える」
ちょっとした心がけ一つで改善できる言葉の用い方にも気を付けていきたいものです。やる気を引き出す言葉も大切にした指導の下、子供たちにとって「楽しい体育」の授業をこれからも大切にしていきましょう。
今年度から研究の進め方もモデルチェンジしていきます。不易と流行という言葉を胸に、加えて「体と心を育てる体育学習」のテーマを受けて、子供の実態に即した各支部・各自で「主体的・対話的で深い学び」を追究していきましょう。
その際、大事にしていただきたいことを再掲します。私は、体育の授業になかなか心を開けない子供たちに、教師の指導力・教材研究力を発揮して「安心して心を開くことができる状況」に導くことができるかが授業の醍醐味であると考えます。
「教師の指導力を発揮する場面は授業中のどの場面であるかを想定していますか?」「常に質の良いタイムリーな言葉かけを意識して授業に臨んでいますか?」「教師がファシリテーターとして活躍する場面はどのような状況下ですか?」
様々な視点から自分自身の授業を振り返り、各々の指導力の向上にもつなげていってください。
「活動は安全」に、「関わりと恐怖心には安心」を配慮し、子供たちが「自ら課題解決してできるようになった喜びを味わうことができる」そのような授業が展開され、川崎の体育研究が、そして川崎の先生方の授業力が、よりレベルアップいくことを期待します。
本年度の取組を通して川崎の子供たちの健やかな成長の一助となることを願い、令和5年度はじめの挨拶とさせていただきます。
改めて今年1年間どうぞよろしくお願いいたします。