会長あいさつ
会長あいさつ
川崎市立小学校体育研究会
会 長 田村 光司
令和4年度小学校体育研究会を進めるにあたって
新緑が目にまぶしさを与えるとともに生命の力強さを感じる季節となりました。未だ感染症予防対策を講じる中ではありますが、少しずつ学校行事も再開することができるようになってきました。
体育の授業においては、熱中症対策、こまめな水分補給とともにマスク着脱の指導といった児童の健康状態にも配慮した授業が強く求められています。十分な配慮の下、安全に留意され、子供たちにとって「楽しい体育」の授業を展開してほしいと願います。
しかし、ここ数年のコロナ禍が続き、これからの体育授業に求められてきた「主体的・対話的で深い学び」を通して「楽しい体育」を実践していく授業研究が後れを取っている現状があります。
今一度、私たち川崎市小学校体育研究会員は「すべての子供たちが運動の楽しさを味わうことができる」という真の意味を問い直し、各自の授業実践を通して研究成果と課題を真摯に見つめ直していきましょう。
体育の授業になかなか心を開けない子供たちに、如何に教師の指導力・教材研究力で「安心して心を開くことができる状況」に導くことができるかが今回の学習指導要領の主旨を生かした授業の醍醐味であると考えます。
今年度は「教えないスキル」というキーワードをあげさせていただきました。これは、佐伯夕利子さんの著書「教えないスキル」(小学館新書)から学ぶべき姿を模索しようという意図をもっています。著者が語る示唆からヒントをいただき、これからの授業のあり方を改めて考えてほしいものです。
これからの体育学習を各支部の研究を中心とした活動を通して研究しながら、川崎の子供たちとともにさらに成長していきましょう。
本年度の取組を通して川崎の子供たちの学びを止めることなく、健やかな成長の一助となることを願い、令和4年度はじめの挨拶とさせていただきます。
今年1年間どうぞよろしくお願いいたします。