学校長挨拶

多様な学びが生き方を設計する力につながる

 

川崎市立橘高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 

令和8年度より、川崎市立橘高等学校の校長を拝命いたしました 鈴木 祐史 です。 

現代社会は、知識を持っているだけでは対応できない課題に満ちています。 
正解が一つに定まらない問いに向き合い、自分なりの判断を下し、行動していく力が求められています。こうした時代において、高校教育の役割は、「知識を教えること」だけでなく、考え方の土台を育てることにあります。 

橘高校には、生徒の多様な関心や将来像に応える三つの学科があります。 

普通科では、幅広い基礎学力をもとに、物事を論理的に考え、問いを深める力を育てます。進学を含むさまざまな進路に対応しながら、「なぜそうなるのか」「他の考え方はないか」を考え抜く姿勢を大切にしています。 

国際科では、語学力の習得を目的とするだけでなく、異なる文化や価値観を前提に世界を捉える視点を育成します。多様性が当たり前となった社会で、自分の立場を相対化し、対話を通じて考えを磨く力は、将来どの分野に進んでも不可欠な力です。 

スポーツ科では、競技力の向上だけをゴールとしません。身体を鍛える過程で、目標を設定し、試行錯誤し、結果を検証する。そこには、社会に出てからも通用する思考と自己管理のプロセスがあります。スポーツを通して、自分を律し、仲間と協働する力を育てます。 

三つの学科に共通しているのは、生徒を「受け身の学習者」としてではなく、自ら学びを設計する主体として育てたいという考えです。授業、部活動、学校行事のすべては、与えられるものではなく、自分の成長のためにどう活用するかを考える素材です。 

橘高校で過ごす時間は、「何者になるか」を急いで決めるための期間ではありません。 
むしろ、「自分はどのように考え、どのように判断し、どのように生きていくのか」を試行錯誤するための時間です。 

「考えることをやめないこと。」「簡単な答えに飛びつかないこと。」「自分の選択に責任を持つこと。」  橘高校は、そのための環境と機会を用意しています。 

今後は、地域・企業・同窓生の皆様との連携を一層強化し、生徒が社会とつながる学びを、さらに深めてまいります。これまでの伝統に誇りを持ち、予測が難しく変化する時代に柔軟に対応し、力強く歩む橘高校を目指して、努めてまいります。 

 引き続き、本校へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

川崎市立橘高等学校 
長 鈴木 祐史