校長あいさつ
暑さに負けず 認め合い 学び合い 響き合い(2025/6/28)
梅雨であることを忘れそうになるほどの強い日差しが降り注ぐ暑い日が続いています。 汗だくで登校してくる子どもたちも、学校に着くまでにかなりの体力を消耗しているよう で、あいさつの声も少し元気がありません。「暑い中よくがんばって学校まで来たね」の気 持ちをこめて元気に「おはようございます」と声をかけています。 先日の土曜参観には、暑い中、多くの保護者の皆様にご参観いただきありがとうござ いました。「授業参観楽しみ」と張り切って登校してくる児童も多く、頑張っている姿を見て もらえるのがうれしいのだなと思いました。子どもたちには、学習の中で、友だちの考えを 聞き、自分の考えと比べたり合わせたりしながら学びを広げ、深めていってほしいと願って います。そしてそのような授業となるよう、教職員も学び、授業づくりをおこなっています。主 体的に学びに向かい「わかった!」「なるほど!」と学びを実感している様子を見ていただ くことができていればうれしいです。これからも学習の様子や頑張っていることなどをぜひ ご家庭でも話題にして、励まし、支えていただきたいと思います。
土曜参観の日、6年生は麻生市民館で行われた「麻生音楽祭」に参加しました。合唱 「ペガサス」と合奏「フレンド・ライク・ミー」を披露しました。きれいな歌声と息のあった合 奏で、聴いていてとても幸せな気持ちになりました。なにより演奏している6年生がとても 楽しそうでした。聴きながら、4月の学校だよりでもお伝えした本校のめざす学校の姿、 「一人ひとりが認め合い、自分らしさを輝かせ、響き合う学校」という言葉を思い浮かべて いました。一人ひとり出す声や楽器の音は違います。でも一人ひとりが自分の音を磨いて よりよい音を出そうとし、互いにその音を大切にし、聴き合いながら合わせ、一つの音楽を つくっていくことで音が響き合い、こんなにも素敵な音楽が奏でられます。聴く人を幸せな 気持ちにするとともに、6年生児童も達成感と大きな学びを得たことと思います。改めて、 児童それぞれの頑張りが認められ、重なり合い、全体の学びや達成感につながっていくよ うな場面があふれる学校でありたいと思いましたし、これからも様々な場面で素敵な麻生 のハーモニーが響いていくのだろうととても楽しみです。
7月1日は川崎市の市制記念日です。昨年川崎市は100周年を迎え、盛大にイベント 等も行われました。今年は101周年。 「KAWASAKI 100+1 あたらしいはじまりを、さあ、いっしょに。」 子どもたちには、ふるさと川崎、ふるさと麻生のよさを感じ、新たな100年をつくっていく 一人となってほしいと 思っています。
仲間とともに深める学び 成長の6月(2025/5/31)
1年生が植えたアサガオが芽を出し、どんどん成長しています。登校してきた1年生が一目散に自分のアサガオの様子を見に駆け寄り、懸命に水やりをしています。2年生はそれぞれ自分で決めた野菜の苗を植え、その成長を観察し、野菜ができるのを心待ちにしています。子どもたちとともに土作りから行ったサポート級の教材園には数種類の野菜が植えられています。各学年の教材園にも学習でつかう植物が植えられたり、花壇に飼育園芸委員会の児童が植えたきれいな花々が咲いていたりと、木々の緑とともに学校が華やかに彩られています。暑さも感じるようになり、梅雨入りが気になる6月を迎えます。
5月21日から23日まで5年生が自然教室に行ってきました。八ヶ岳の川崎市少年自然の家での2泊3日。天気にも恵まれ、おいしい空気、心地よい風、鳥のさえずり、雄大な山々の景色、満天の星空、時には虫の出現に悲鳴をあげながら、八ヶ岳の自然を満喫することができました。この自然教室の醍醐味は、皆で協力しながら様々なプログラムを行っていくということです。1日目のカレー作りでは、火起こし、野菜、米の準備などを活動班の中で分担し、教え合い助け合いながら調理をしました。どのグループもとてもおいしいカレーライスができました。2日目の入笠山登山では互いに「がんばろう」「大丈夫?」「もう少しだ」などと声を掛け合い、励まし合いながら皆で山頂をめざしました。急な斜面を滑りそうになりながら登っているときには「なんで登山なんてしなくちゃいけないんだ」「疲れた。もうやだ」などと口にしていた子どもたちも、山頂でのおいしいお弁当、下山後のソフトクリームを口にしているときには満面の笑顔。終わってみれば「楽しかった」の声。5年生がスローガンに掲げた「みんなで協力して、楽しく最高の思い出に残る自然教室にしよう」にあるように、「楽しい」とはただ楽しいだけではない、辛いことや苦しいことも仲間と協力して乗り越えた先にある楽しさを感じた3日間になったのではないでしょうか。
5月は6年生の都内見学、3年生の川崎市内めぐり、2年生のまちたんけん、1年生の学校探検、6月は4年生の浄水場見学など、それぞれに様々な体験を通して学びを深めています。昼の時間も長くなり、気温の上昇と梅雨の雨によって植物が生き生きと成長していく6月。子どもたちも大きく成長する6月となることでしょう。6月21日の授業参観で、子どもたちの学習の様子やこれまでの学習の成果をぜひ見ていただきたいと思います。
若葉の季節 新緑も子どもたちの笑顔も眩しいです(2025/4/30)
入学式、始業式のころには美しく咲いていた桜も散り、木々の若葉が萌える新緑輝く季節となりました。
はじめの頃はランドセルが肩から落ちそうになりながら歩いていた1年生もランドセル姿が様になってきました。25日(金)には一年生を迎える会が行われました。体育館に初めて1年生から6年生までが一同に会し、2年生から6年生の各学年から歌や合奏、クイズなどの素敵なプレゼントが贈られました。1年生も元気いっぱいの歌を披露し、あさおっ子の仲間入りです。6年生は朝や給食の時間などに1年生の教室に行き、学校生活をサポートしています。頼もしい6年生をリーダーとしたあさおっ子のチームワークが築かれ、これから各学年の子どもたちが様々な場面で活躍する姿が見られると思うと、とても楽しみです。
朝、門に立って登校してくる子どもたちに「おはようございます」と挨拶をしています。大きな声で挨拶を返してくれる子、自分から先に挨拶をしてくれる子、恥ずかしそうに小さな声で返してくれたり、お辞儀や会釈であいさつしてくれたり、とあいさつの仕方も子どもそれぞれに個性があります。挨拶という言葉の語源は禅の言葉で「一挨一拶」だと言われています。「挨」は「心を開く」、「拶」は「心に近づく」という意味があります。「自分の心を開くことで、相手も心を開き、相手の心に近づいていく」ということです。心の開き方は人それぞれですが、挨拶を交わすことで相手の心に近づけたと思う瞬間がとてもうれしいです。
響かせよう麻生のハーモニー 令和7年度スタートです(2025/04/07)
昇降口前の桜も子どもたちが入学、登校してくるのを待っていてくれました。満開の桜のもと、新入生89名を迎え、全校児童680名で麻生小学校の令和7年度がスタートしました。お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。
私はこの度、校長として着任いたしました、末武由布子と申します。昨年度一年間教頭として麻生小学校の子どもたちや保護者、地域の皆様のあたたかい雰囲気を感じながら過ごしてきました。その麻生小学校で校長として務めることができる喜びと責任の重さを感じております。精一杯務めますので、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年度教頭として着任し、最初に麻生小学校に来たときに、昇降口の上、図書スペースの窓に掲げられていることばがとてもすてきだと思いました。
「一人ひとりが認め合い、自分らしさを輝かせ、響き合う学校」
麻生小学校がめざす学校の姿です。一つ一つの音が重なり合い調和することで素敵な音楽が奏でられるように、子どもたち一人一人の思いや考え、個性が大切にされ、それらを伝え合い、認め合い、重ね合うことで皆が成長していくことができます。ときには互いにぶつかって不協和音となってしまったり、不安で音を出すことができなくなってしまったりすることもあるかもしれません。でも相手を理解しようとし、思いやることで互いが響き合う音が出せるようになります。周りで一緒に音を出して助けてくれる友達や先生、家族がいます。それぞれの個性ある音が重なり調和してこそ素敵な音楽が生まれます。麻生小学校の児童、教職員、保護者や地域の皆様のそれぞれの音を重ね合わせ、すてきな麻生小学校のハーモニーを響かせていきたいと思っております。
この春、本校を退任および離任された、前校長先生はじめとした9名の教職員の皆様に感謝を申しあげるとともに、その思いを引き継ぎ、麻生小学校の子どもたちのために教職員一同力を合わせ取り組んでいきたいと思っております。
今年度も、本校の教育活動へご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。