「おお!」

「クレーンゲームみたい。」

 工場見学の最初は、自動車を組み立てる前のフレームを持ち上げ、向きを変えて運ぶところからでした。10メートルはあろうかという鉄のフレームを大きなクレーンで持ち上げ、回転させて台車に乗せます。それを見ていた子どもたちからは驚きの声があがっていました。

 その後、組み立ての流れ作業の現場に入り、機械と人とで1台10分位で作り上げるという行程の一部分を見学させてもらいました。見学させてもらった工場は「三菱ふそうトラック・バス株式会社」です。学校から歩いて30分ほどで着き、工場の方が門まで迎えにきてくれました。ていねいに説明をしてくださり、子どもたちの質問にもたくさんこたえてもらいました。トラックを作っている工場なので、タイヤひとつとっても大きく、組み立ての様子がとても分かりやすかったです。

 働く人のための食堂やジムなども見させてもらうことができました。学校に戻ってからの振り返りの授業では、子どもたちの気付きで黒板がいっぱいになるほどの発言があり、充実した学習となりました。

「先生、昨日三菱ふそうのトラックを見ました。」

と担任に言いに来た子がいます。工場の担当の方が、自分の作ったトラックを街で見かけるととてもうれしいし、ほこりに思うと話されていたことを覚えていたのだと思います。よい学びになったなと担任もうれしくなりました。