本校の特色

 本校は、昭和13年2月25日、川崎市南河原字甲居村耕地130(本地)に南河原尋常小学校として設置されました。当時の児童数は1年生から4年生までで744名でした。それから1年ごとに学年が増え、全学年がそろった昭和15年には1227名という大人数になりました。その後も児童数は1300人台前後を上下しますが、一番のピークだったのは昭和27,28年ごろで、両年とも2000人を超えています。(27年→2011人 28年→2112人)今は約480人ですので、4倍以上の人数がここ南河原小学校で学んでいたことになります。

 校歌ができたのは意外に遅く、翌年の昭和35年のことでした。この30年代ごろから児童数は減少し800人前後を推移します。プールが完成したのは昭和50年、いまから約50年前ということになります。

 現在本校の特色としてあげております様々な栽培活動の発端となったのは、昭和59年、佐保田五郎校長先生の時に果樹園を造られた時が始まりです。もう50年近く、本校の伝統として引き継いできているわけです。現在では、梅、柚、ミカン、柿、梨等の果樹が栽培され、1年生は梅、2年生は夏野菜、4年生は菊、5年生は梨を通して学習しています。また、大根もたてわり活動で栽培しました。これら全てが敷地内で収穫できるのが本校の特色です。例えば5年生で栽培している梨。いろいろな学校で梨の栽培をしている学校はあるのですが、近隣の梨園をおかりして栽培しているという学校がほとんどです。しかし本校は、狭い敷地ではありますが栽培するもの全てが敷地内にあります。「JR川崎駅近くにある農業学校」を自負する所以です。これら栽培したものは、基本的には学校で食しています。例えば、大根は食育委員会の子どもたちがアンケートを取り、大根料理にして給食の一品として出されました。令和6年度は「大根のポトフ」でした。これが、また、大変美味なわけです。異学年交流の縦割り班で、大根の種まき、水やりや雑草取り、収穫を行うなど、栽培活動が子どもたちの心を豊かにしていることは間違いないと感じているところです。令和6年の大根の種まきの時と収穫の時には「日本農業新聞」の取材を受けそれぞれ本校の大根栽培に関する記事を掲載していただきました。

 さて、平成18年度からコミュニティの推進校として地域の皆さんとともに学校作りをしてきたことも本校の特色となっています。1年生は地域の昔遊び名人の方々にけん玉やあや取り、コマ回しなどを教えていただきます。3年生は南河原の町の昔の様子を教えていただいたり、商店街の和菓子屋(新岩城)さんでまんじゅう作り体験やスーパー「いなげや」さんの見学をさせていただいたりしています。5年生の梨の栽培も地域の方にご協力いただいています。その他、水泳指導、お琴・三味線の体験等々、様々な場面で地域の方のご協力をいただいて教育活動を進めております。

 令和5年度から7年度にかけて、南河原中学校と共に文部科学省が推進する「リーディングDXスクール事業」の指定校となりました。令和7年度からは新小倉小学校も指定校に加わりました。学習と校務のDX化を図り、実践を通して得た結果を市内に横展開しています。令和7年4月25日に、東京ビックサイトを会場に開催された「EDIX東京2025」にて6年生が公開授業を実施させていただき、「川崎市立南河原小学校」の名を全国に認知していただく運びとなりました。

学校概要

学校名

川崎市立南河原小学校

所在地

〒212-0021
神奈川県川崎市幸区都町18番地

電話番号

044-522-2573

FAX番号

044-511-2494

創立

昭和13年2月25日
(開校記念日 2月25日)

校長

宝谷 拓之

児童数

483名 (令和7年5月1日現在)

学校教育目標

明るく  心身ともに健康で心やさしい子
強く    よく考え自分からすすんで実践する子
正しく  勤労と責任を重んじよく協力する子

南河原小学校 校歌

校歌