校長あいさつ(11月)
まちを彩っていた木々の葉が風に舞う 11 月です。
11 月 1 日は、本校の開校記念日。今年で 39 歳になります。
今年度は来年度に控えている創立 40 周年式典に向けて、少しずつ準備を進めてきています。
児童会では、学校公式マスコットキャラクターを創り、創立 40 周年記念スローガンやシンボルマーク募集を行い、子どもたちと共に、学校の「これまで」を振り返り、学校の「これから」に目を向ける機会が増えてきています。
創立 30 周年スローガン「輝く未来に向かって、笑顔の花を咲かせよう」の横断幕は、通用門脇のフェンスに掲げられ約 10 年間の南原小学校の子どもたちの登下校の様子を見守ってくれました。(現在はイベント広場から見える校舎屋上フェンスに移設しました。)
今回、子どもたちが創立 40 周年記念スローガンを考える際には、10 年前のこのメッセージを受け取り、この先10 年間の学校や後輩たちへの想いを込めた「言葉のバトン」となるようにと考えました。
そして、子どもたち・保護者・教職員の投票により決定した創立 40 周年スローガンは次の通りです。
新時代に向かって、仲間とつなごう 笑顔のバトン
39年間、脈々と続いてきた南原小の「笑顔のバトン」をもって「次の時代に向かっていくのだ」という決意を表しています。
この先 10 年間も、仲間と笑顔いっぱいの学校を創っていってほしいとの願いも込められています。
なお、10 月 31 日に「39周年おめでとう集会」を行いました。
創立 40 周年記念スローガンの発表や子どもたちの学校の誕生日を祝うダンスや呼びかけ・クイズとともに、PTA のご協力によって、スローガンに託した想いを込めてバルーンリリース(風船飛ばし)を行いました。
10 年後の 2034 年にはどのような世の中になっているのでしょう。
情報を検索すると「日常生活は AI のサポートなしには考えられないほど、メタバースに依存するようになる。またメタバースと AI が統合され、現実とデジタルの境界が不明瞭になっていく」という話や、「人間にしかできないことを個々がしっかりと担うことが一層求められる」との声が聞こえてきます。
人との関わりが薄くなっていくということが言われて久しくなりますが、人との関わりは、一人だけの時とは異なる大きな喜びをもたらします。
しかしながら、人と関わるには互いを尊重し、折り合いをつけることも求められます。
このような時代だからこそ、さらに人と人が集う「学校」が担う役割が重要になっていくのではという気がしています。
先週のひまわりデイでも、子どもたち同士で活動を進める中で、たくさんの学びがあったに違いありません。
さて、11 月 20 日は「かわさき子ども権利の日」。
川崎市が全国に先駆けて「川崎市子どもの権利に関する条例」が施行されて 23 年が経過しました。
毎年、川崎市立学校では、11 月 20 日の「かわさき子どもの権利の日」の前後に、この条例をもとにした「子どもの権利学習」や人権について振り返る様々な取組がなされ、子どもたちが、自分自身を尊重するだけでなくお互いを尊重することの大切さについて学んでいます。
本校でも毎年 11 月の授業参観日を「人権デイ」と名付け、条例に示されている「全ての子どもたちにとって守られるべき7つの権利」を反映した学校生活や、子どもたちが自分やお互いを大切しているような姿をご覧いただけるよう努めています。
時代がどのように変遷しようとも、「笑顔」は幸せの象徴であり、幸運を招く種です。
子どもたちの一人一人が笑顔で過ごせるよう、地域の皆様・保護者の皆様、今月もよろしくお願いいたします。