凛とした寒さの中にも、春を感じるような光が差し込む2月です。

3月、校庭の木々や空気の柔らかさからも、春の気配を感じる頃となりました。
今年の桜の第1回開花予想は「平年並~非常に早い」と発表され、横浜では3月 22 日ごろには開花するのでは、という報道がありました。桜のつぼみの中では、今まさに、花びらや花弁が育まれつつあるのでしょう。
新しい春は、もうそこまで来ています。 
次の詩は、以前の国語の教科書に掲載されていた作品です。

6年生は卒業式まで残り 13日。1~5年生は修了式まで残り 16 日となりました。

子どもたちは、いつも通り登校し、学び、友達と関わりながら一日を過ごしていますが、この「いつも通り」の毎日こそが、実は次に向かう大切な支度なのではないかと考えています。

支度    黒田 三郎

何の匂いでしょう
これは

これは春の匂い
真新しい着地の匂い
真新しい草の匂い
新しいものの
新しい匂い

匂いの中に
希望も
夢も
幸福も
うっとりと
うかんでいるようです

ごったがえす
人いきれのなか
だけどちょっぴり
気がかりです
心の支度は
どうでしょう
もうできましたか

  岩崎書店,「豊かなことば 現代の詩 黒田三郎詩集 支度」,2009 年 

支度とは、特別なことをすることではありません。

「あの時、できなかったことに、もう一度チャレンジしてみること」「友達と少しだけ歩み寄ること」「自分の役割を最後までやりきること」等、そんな小さな積み重ねが、子どもたちの心を少しずつ整えていくのだと思います。

卒業する子どもたちは、新しい世界への支度を。進級する子どもたちは、一つ大きくなる自分への支度を。
今、この学校で過ごしている時間の一瞬一瞬が、次の場所へと続く、大切な準備の時間だと言えます。
焦らず、比べず、自分の歩幅で、一人一人が、自分らしい支度をととのえられるよう、そして今年度の残りの日々を大切に過ごしていけるよう、教職員も全力で支援していきたいと考えています。

南原の子どもたちの伸びしろを大切にしながら、今月も歩んでまいります。保護者や地域の皆様、今月も温かいご理解とご協力をお願いいたします。