校長あいさつ(10月)
高い空に鰯雲。移ろう季節を告げる風を覚える 10 月です。
10 月になります。
天気予報では「秋の訪れを感じつつも、引き続き気温の高い日が続く」との報道もあります。
先月は、突然の台風発生・川崎市内での記録的短時間大雨情報の発表などがあり、刻々と変化する雨雲レーダー等の情報を睨みながら、登下校する子どもたちの安全確保について頭を悩ませました。
本校は小規模校ですので、子どもたちの安全を第一に考えた臨機応変な対応が可能であると自負していますが、保護者や地域の皆様との協力体制を一層強化する必要性も感じました。
平時はもちろんのこと、緊急時の地域、特に通学路の状況や課題などについて情報を提供いただけたら助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
10 月 10 日が前期終業式・10 月 15 日は後期始業式。
子どもたちの令和7年度の折り返しとなります。前期はクラス・学年・フロアでの学習や活動を充実させてきました。
後期は創立 40 周年記念を寿ぐために、「ALL 南原」での活動を充実させていくことになります。
最近、放課後の職員室では、ふとしたことで煌めいた子どもの意外な一面について語りあっている先生方の姿があります。
「この子は、こういう子」と決めつけたり、「できる・できない」というモノサシだけで測ったりしないで、一人一人の中に宝探しをするように子どもの様々な面に光が当たることを目指して、活動を仕組もうとしています。
きっと 10 年に1度のこの創立記念事業も、ご来賓の皆様に披露するためだけのものでなく、子どもたちの良さを引き出せるよう工夫してくれるものと思います。
先日、昭和アイドルの菊池桃子氏が、現在、大学で「キャリア形成論」の教鞭をとっていることから、次のようにラジオで語っていました。
人っていうのは、どのように経歴をつくっていくのだろう。例えば病気をした時とか、ちょっと生きづらさを感じた時とか躓いた時に、どのように人は生きていったり、職業生活を送って行ったりしていけばいいのかなという学問を大学で(自分が)やりまして…
(今は、大学で教えているのですが、特に)18 歳の大学1年生には「キャリア」っていうものを、お仕事だけのビジョンで見るのではなくて、人生が 100 年以上と言われる長い時間を過ごす中、自分でどうやって自分の人生をデザインしていくかっていう視点でー社会学のような今起こっている事象なども踏まえてー最近だったら 「AI とかをどうやって使っていくのか」とかを、産業革命の歴史を振り返りしながら、今はテクノロジーがどのあたりにいるのかとか、そんな話もしつつ、「みんなで将来をデザイン」しているんです。
「2025 年 9 月 14 日 TBS ラジオ「安住紳一郎の日曜天国」
南原の子どもたちの人生は、まだ始まったばかり。
変化する時代の中で、これから求められる能力も変化していくことでしょう。
この子たちが、これからそれぞれ「どのようにキャリアをデザインし、築いていくのか」と楽しみです。
明日になると忘れてしまうような些細な日々の教育活動かもしれませんが、子どもたちのことを第一に考えて、教職員で精一杯知恵を絞りながら、力を尽くしてまいります。
今月も、地域の皆様・保護者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。