校長あいさつ(6月)
緑の香りが深まり、紫陽花が色づく6月です。
気持ちのよい深緑の風に乗って、子どもたちや先生方の声が聞こえてきます。
「わあ」という歓声、「いいね、いいね」という声援や拍手、休み時間に何かを決めるための元気のよいジャンケンの掛け声、時には「あ、それだめだよ」というように制止したり話し合ったりしている声…何をしているのかとじっと座っていられず、窓辺から見下ろしてしまうこともしばしばです。それに気づいた子が「おーい」と、下から手を振ってくれることもあります。
地球温暖化の影響のせいか、年々窓を開け放つことができる期間が短くなっているような気がするこの頃。今は、何をするにも心地よい陽気です。
さて先月、創立 40 周年記念誌に掲載する学校シンボルキャラクター「ひまりん」を象った記念写真を全校児童で撮影しました。
現在は、ドローン撮影となり、撮影時間も随分コンパクトになりました。開校(児童数は 489名)から 40 年。
学校では 10 年ごとに周年式典を企画・開催し、その都度これまでの学校の記録を整理して振り返り、次の 10 年へ伝統をつなぐ機会にしています。
古い資料の中には、朝礼台を使用せずに児童昇降口前の段差の上にスタンドマイクを置いて集会を行っていたことがわかる写真や、
朝礼台をアレンジした大きなバースディケーキで創立記念日をお祝いしている様子の写真、
イベント広場で孵化したカルガモがイベント広場から児童昇降口周辺を散歩している写真なども残されています。
ところで、創立30 周年記念誌に「10年後の南原小へ」という当時 5 年生のメッセージが収められています。
◆30周年のように40周年も笑顔で元気でむかえてね!10年後はもっとあいさつをしてくれたらいいな!あいさつは人の心を動 かす行動だからね!
◆30 周年の時はみんな校庭で元気にドッジボールをしていたよ!みんなは何をして遊んでいるのかな
◆私達がいわったときよりも、もっと南原小学校がよろこんでくれるように祝ってください。そして南原小学校を笑顔にしてください
◆南原 40さい。10さいも 20さいも 30 さいもみんな楽しく祝っているので 40 さいも楽しくいわってください。40さいおめでとう~
◆40 周年もすてきなお祝いにしてね。あいさつのすてきな学校だということを伝えたいです
◆ひまわりのようにかがやく笑顔、ずーっとずーっと絶やさずに。40 周年でもずっと
◆これからも南原をよろしく!
◆笑顔満開な南原でいてほしい
◆南原小は、みんなが仲良しの学校です
実は、この中には本校で 6 月上旬まで教育実習をしている卒業生のメッセージも含まれています。
一つ一つのメッセージを改めて読み返し、確かにこの場所で一人一人が想いをもって過ごしていたということを考えると、胸がじーんとしてきます。
今年は「これまで」の想いを受け継ぎ、「これから」につなげていく学校にとって大切な年。
子どもたちの手で価値あるものを残していけるよう、少しずつ準備を進めています。