田島郷土資料館

人に歴史あり
物に歴史あり
地域に歴史あり

 昔、学校のあたりが田や畑で、野菜や果物が豊富にとれたのどかな農村だった田島の地域は、京浜工業地帯が形成される過程で住宅地に変貌してきた。
近代化のあゆみとともに発展してきたこの地域も大空襲の被害にあい、学校は地域の全てが焼きつくされてしまった。
歴史はあるが歴史の見えない地域になってしまった。
戦後の復興、そして昭和30年代の高度経済成長期をへて、この地域の激変ぶりには目をみはるものがある。
 本館に展示されているひとつひとつの資料は、古びてどこにでも転がっているようなものだが、いまでは、姿を消してしまったものばかりである。
 現在すでに消失した昔のくらしや戦時下の生活を物や人を通して再現する田島郷土資料館は懐かしい渡田村、田島町を甦らせ「ふるさと田島」として子どもたちの心にいつまでも残ることであろう。

昔の道具とくらし

 昔、田島小学校のあたりは田や畑で、お米や野菜や果物が作られていました。田島郷土資料館には、昔、田畑の仕事やくらしの中で使われていた道具が展示されていて、実際にさわることができるものもあります。資料館の人に古い道具を使っていたころの人たちのくらしについて教えていただきましょう。

田島郷土資料館年表

昭和62年 9月 「田島郷土資料館」準備委員会発足
昭和63年 4月 社会資料部が担当し資料収集・整備をすすめる
平成元年 3月 『郷土資料館物品目録』を作成
平成 2年 2月 第一次内装工事(第二資料館に囲炉裏〈いろり〉のある障子と襖〈ふすま〉のたたみ15畳の部屋が完成
平成 5年 2月 第二次内装工事(竃〈かまど〉と流しのある土間ができる
平成 5年 9月 地域の老人会を招待、地域に一般公開
平成 5年10月 『田島郷土資料館便だより』1号発行
平成 5年11月 学校・地域連帯事業報告会(川崎市教育委員会主催)で郷土資料館について報告
平成 6年 1月 『田島小同窓会だより』 2号で「郷土資料館」特集記事掲載
平成 6年11月 神奈川教育公務員弘済会教育研究助成学校論文『学校と地域の連帯・協力による郷土資料館の充実と活用』入選

 

ご利用案内
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